人材を募集するにあたり、どんな人を募集するかと話になったときに、よく、「パソコンを使える人」と言うことがあります。
また、就職にあたって「パソコンを使えるようになりたい」という言葉もよく耳にします。
もう少し、具体的に「エクセルが使える人」「ワードが使える人」と言うこともあります。
これらはとても曖昧な言葉です。
「パソコンを使える人」という言葉は問題外としても、「エクセルを使える人」というのも同じくらい曖昧です。
「エクセルが使える人」を募集する立場の人が、「エクセルで何がどこまでできるのか?」を知らなければなりません。
セルに文字を入力できればいいのか。
文字の色や大きさを変えたり、セルの中での配置を変えたりできればいいのか。
罫線を引いて一覧表を作ることができればいいのか。
計算式を入力して、合計値などを自動計算させられればいいのか。
関数をたくさん知っていて、財務計算やデータベース機能を持ったシートを作成できればいいのか。
VBAを使用して、これらの処理を自動化できればいいのか。
VBAを使って、会社の基幹データベースにアクセスし、データを抽出・分析して、あらゆる一覧表を瞬時に作ることができればいいのか。
いったい、どこまでが「エクセルを使える人」ということになるのでしょう?
マイクロソフトが実施しているMOUSという試験があります。
MOUSとは、Microsoft
Office User Specialistの略ですが、これもどうかと思います。
確かに、エクセルの機能を知る上では有効でしょう。
しかし、実務で使えるかと言えば、疑問が残ります。
エクセルもワードも、そしてパソコン自体も道具です。
ワインのコルクを抜くときに、缶詰のふたを開けるときの缶切りを持ってきても役に立ちません。コルクを抜くためには、そのための道具を的確に選択する必要があります。
それが、パソコンにも言えるのです。
どういうときに、どういう道具を使えばいいのか。それは、実務の中で経験を積みながら覚えていくしかないと思います。
実務を知らないエクセルのエキスパートとエクセルの使えない実務のエキスパート。
事務の仕事を手伝ってもらうなら、どちらを選ぶべきでしょうね。 |